FieldTurf | ロングパイル人工芝のパイオニア フィールドターフ

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2017/02/07 アイダホ州立大学の教授による調査により、アスリートにとって天然芝 よりも人工芝のほうが良いことが示される

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2017年1月17日付 アイダホプレス IdahoPress.com投稿記事より


スポーツにおける怪我防止の時代は新たなレベルに到達しています。そんな中、米国のアイダホ州立大学のある教授が怪我に関する調査の最前線に立っています。

マイケル・メイヤーズ氏(60歳)が調査を行っているのは、アスリートや設備、あるいは各選手の身体の衝撃の受け方についてではなく、アスリートたちがプレーしているサーフェイスです。

2000年、メイヤーズ氏は、テキサス州アビリーンのある高校のアメリカンフットボールスタジアムにて、史上初めて高校生アスリートたちに使用されることになったフィールドターフ敷設フィールドの一つを目にしました。


当時は一研究者だったメイヤーズ氏は、とりわけ1970年台における人工芝の試み(コンクリートの上に人工芝カーペットが敷かれただけのものがほとんどだった時代)を一連の失敗と見ていただけに、その新たな人工芝のスタイルに対する彼の好奇心は次第に大きくなっていきました。

フィールドターフを製造するターケット社は、「天然芝のような見た目、感触、プレー」というスローガンを掲げブランドを構築しました。メイヤーズ氏はこう述べました。「私はこう言ったのです。ずいぶんと大風呂敷を広げたものだ、それが本当かどうか見極めたい、と。」

2004年、スポーツサイエンスと体育の准教授だったメイヤーズ氏は、天然芝とフィールドターフ上でのスポーツ関連の怪我の発生を比較した複数年調査の研究論文を発表しました。彼の調査はフィールドターフあるいは天然芝フィールドのいずれかを使用している8つの高校に焦点を当てたもので、フィールドターフと天然芝フィールド上での怪我を比較すると、通常、人工芝(フィールドターフ)フィールド上のほうが怪我の発生件数と深刻度が低かったと結論付けました。

その2年後、フィールドターフ社の幹部らがメイヤーズ氏に連絡し、同社の製品をより詳しく調査することに興味はないかとたずねました。

30年にわたる研究

メイヤーズ氏はスポーツに関連する怪我についての研究を30年近く行ってきました。彼の研究者としてのキャリアの中で、彼はロデオ、ダンスからバンジージャンプまで、多岐にわたるスポーツと運動を研究してきました。しかしこの16年間は、彼は天然芝と人工芝サーフェイス上での大学生・高校生のスポーツ競技中に発生する怪我の比較研究に焦点を当ててきました。

「プロスポーツ組織が考慮している二つの事柄は、スポーツにおいて衝突が激しくなるほど、より重度な怪我が生まれるということです。」とメイヤーズ氏は述べます。「大学・高校の男子サッカーは、アメリカンフットボールほどは怪我の発生は多くありませんが、女子サッカーと比べると発生率が高い。ですから注目すべきは、怪我の発生件数ではなく、その怪我がどのようなサーフェイスで発生したのか、ということでした。」

彼の最近の研究論文「フィールドターフと天然芝サーフェイス上における大学男子サッカーの試合関連の怪我の発生率、メカニズム、重症度の比較:6年間の前向き研究」が、スポーツ医学誌「スポーツ・ジャーナル・オブ・スポーツ・メディシン(American Journal of Sports Medicine)」2016年11月21日号で発表されました。

「基本的には、この研究でわかったこととは、人工芝―具体的にはフィールドターフが、天然芝よりも実に多くの面で優れているということでした。」とメイヤーズ氏は説明しました。

この研究でメイヤーズ氏は、NCAA(全米大学体育協会)ディビジョンIに所属する11校の複数の男子サッカー選手たちを、6シーズンに渡って調査しました。彼はフィールドターフと天然芝のサーフェイス上でプレーされた765試合を調査し、試合中に発生した怪我を分析しました。

両サーフェイスの上でプレーされた試合数はほぼ半分ずつでした。全体では、メイヤーズ氏は722件の怪我について報告しました。うち268件(37.1%)がフィールドターフ上で発生したもので、454件(62.9%)が天然芝で発生したものでした。

また、メイヤーズ氏の分析では、フィールドターフ上で発生した怪我は、天然芝上のものと比較して明らかに軽度であったことが示されました。比較の要素群として含まれたのは、怪我の深刻度、怪我の種類、ロスした時間、プレーヤーのポジション、怪我のメカニズムと状況、様々な環境状態、スパイクのデザイン、芝の敷設からの経過年数、そして選択された医療措置等でした。

トレンドの変化

メイヤーズ氏は、いつか天然芝がもはや過去のものになる未来を予想します。

「伝統的にサッカーといえば天然芝のサーフェイスだと誰もが考えがちですが、私たちの次の世代が登場する頃、天然芝のフィールドはどんなものだったかを思い出せなくなる日が来るかもしれません。なぜなら人工芝を好むと好まざるとにかかわらず、プログラムは人工芝への流れに向かって進行しているからです」とメイヤーズ氏は言いました。

彼はまた、人工芝の中でも、より機能性・安全性が優れているタイプのものがあると考えています。

別の研究で、メイヤーズ氏は人工芝サーフェイスの充填材を含めた重量がスポーツにおける怪我にどのような影響を与えるかに着目しました。人工芝の重量が増えると、サーフェイスの堅固さと安定性も向上したとメイヤーズ氏は述べています。メイヤーズ氏は、人工芝の重量の増加に比例して、人工芝の密度と厚みも増すと言います。

2013年に発表されたその研究は、4年間にわたり52校の高校を対象に行われました。人工芝サーフェイスの充填材の重量が減少すると、高校生のアメリカンフットボール競技の試合中の怪我の件数が様々なプレーコンディションにおいて著しく増加したという調査結果が示されました。

メイヤーズ氏は、もし人工芝サーフェイスの重量が1平方フィートあたり6ポンドより少ない場合、怪我の発生率が30パーセント以上増加する可能性があると述べました。これは充填材の均一性が大きいとアスリートの脚を支える力がより大きくなるためです。

「とは言うものの、ほとんどのフィールド、特に高校レベルのフィールドでは、充填材は3ポンドから5ポンドです。なぜでしょう?それは、充填材が少なければフィールドの価格は安くなるからです。」とメイヤーズ氏は述べました。

メイヤーズ氏によると、今日、人工芝市場では30以上の企業が競合しています。フィールドターフは大きなマーケットシェアを保有しているため、メイヤーズ氏は同社に焦点を当ててその研究を行いました。彼は、現在良く使われている充填材入り人工芝システムを発明したのも同社であると述べました。

メイヤーズ氏は、他にも複数の企業にコンタクトを取り、各社の製品の調査を持ちかけましたが、いずれの企業もその申し入れを断りました。

彼の研究データはすべてメイヤーズ氏本人が保有し、その研究が発表されるまで、一切の調査データはフィールドターフ社に渡ることはありませんでした。

彼の研究はバイアスがかかっていると批判する人もいるかもしれませんが、メイヤーズ氏は、彼の研究結果は、天然芝にも利点はあるにせよ、(人工芝という)安全テクノロジーが向上していることの証明に過ぎないと述べました。

「想像してみてください。毎シーズンの初めに、天然芝フィールドの芝は新しくなります。一方で人工芝は、ずっとそこに敷かれたまま、年々紫外線にさらされ、激しい衝撃を受け止め続けています。」メイヤーズ氏は言いました。「そのような条件にもかかわらず、また調査したフィールドはNCAAレベルで使用されるものであり、良く手入れされたものばかりでしたが、それでも天然芝よりもフィールドターフの上での怪我の発生件数がはるかに低いことが確認されたのです。」

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