チーム紹介
1940年創部、深紅の不死鳥がシンボル。
関東リーグ30回、学生王者20回、日本一4回制覇。
ショットガン攻撃を武器に数々の黄金期を築いた。
90年代に一時影を潜めたが、2003年内田監督就任後
部の組織改革に着手し不死鳥のごとく復活への道を
切り開いた。2007年秋季全勝でブロック優勝、
クラッシュボウル(関東学生選手権)を制し
17年ぶりの甲子園ボウル出場を決めた。
2004年9月 下高井戸グラウンドにフィールドターフ敷設
-
ブロック優勝、クラッシュボウル勝利、甲子園ボウル出場おめでとうございます。
- 内田:
一年遅れたかなという感じでしたが、まず第一歩を踏み出せたと思っています。
厳しい戦いにはなりましたが、最後は選手を信頼していましたのでいけると思っていました。
優勝は嬉しいですが、甲子園ボウルで勝つまではまだ喜べません。
- 数々の黄金期があり、ここ数年影を潜めていましたが、今回復活と言われるまでには多くの苦労があったと思います。
その中で一番苦労したことは何だったのでしょうか?
- 内田:
- 選手の獲得が一番苦労しました。現在の強豪校は付属校でのフットボール経験者が多く入部し、チーム強化が順調に行われているようでした。
確かに日大にも付属校にフットボール部がありますが、なかなか思うように集まりませんでした。
選手の勧誘には監督が出向くことが一番なのですが、
私たちは並行して施設の充実を図ることも強化策の一部と捉えていました。大学側がこの意見に理解を示して頂き、施設を充実することができました。
生まれ変わったグラウンドでは付属校生を対象にクリニック等を行うなどソフト面でも充実し、高校生に興味を持ってもらうことが出来、選手獲得へ繋がりました。
- チーム強化の一つにコーチ陣の充実もあったと思います。学生時やXリーグで活躍していたOBも多数おり、選手たちには大きな刺激になっていると思うのですが。
- 内田:
- 日本のトップレベルでプレーをしていたコーチ陣が見ているのですから、学生たちには大きな刺激になっていると思います。
コーチ陣はフェニックスOBが中心となっていますが、OB以外でも優秀なコーチにはスタッフの一員になってもらっています。
色々な世界での経験から多くの意見が集まり、うまくミックスしています。いくつもの選択肢が出てくるので、選手は一つの型にはまらずプラスになることが多く、
選手個々の力、チーム力のアップに繋がっていると思います。
- グラウンドを土から人工芝(フィールドターフ)へ変えましたが、練習環境や、選手のモチベーション等に変化はあったのでしょうか?
- 内田:
- 大きく変わりました。練習では思い切ったプレーが出来るようになりました。
土で硬くなったグラウンドでは痛く、大きな怪我をすることもありましたが、今は昔の人工芝と比べても擦り傷や火傷の心配がなくなりました。
フィールドターフ敷設後は練習前後に選手がグラウンドにいる時間が長くなりました。練習前にはストレッチやキャッチボールをしている選手、
全体練習後には残って個人練習する選手もいます。以前はグラウンド整備する人間のことを気にしながらアフター練習を行っていましたから、
今はとても使いやすくなりました。またフィールドは畳や絨毯に寝そべる感じみたいで気分がリラックスしとても良い環境だと思いますし、
グラウンド整備の負担が減ったことは選手にとっては大きいですね。天候に関係なく計画的に練習が行えることは指導者としては大変助かることです。
洗濯も随分楽になったと思います。合宿所では自分たちで洗わなければなりませんし、家で洗う人の負担も少なくなりました。
昔は泥がついて落とすのが大変でしたから、人工芝グラウンドはおおいに負担を減らしています。
- 日本大学だけでなくU-19の監督ご経験もあり多くの大学の選手達を見てきたと思いますが、監督が現役の頃と比べ今の選手たちとの大きな違いは何でしょうか?
- 内田:
- 一番違うのはサイズですね。昔のラインの選手も今では並みのサイズになってしまうぐらい大きくなりました。
バックスの選手も年々大きくなっています。
プレースタイルもやはり変わってきていますし、
昔はとにかく低く当たることを心がけていましたが、今では同様なプレースタイルだけでは通用しませんから指導者としても対応を
しっかり行わなければならないのが違いです。
- 日本ではサッカーや野球に比べアメリカンフットボールの認知度がまだ低い感じがしますが、
今後認知度や競技人口を増やしていく為にはどのようなことが必要と思われますか?
- 内田:
- 競技人口は昔に比べれば若干増えていると思います。テレビでのアイシールド21(※)の影響もあり、
小さい子供達もアメフトを目にする機会が増えてきているのではないでしょうか。
これからは若い世代を中長期的に強化していかないといけないと思います。強化選手も幅広く集め、選考を重ね絞り込んでいくなどしてもいいかと思います。
選手たちは強豪校にいなくても代表チームでプレーできる目標ができれば良い刺激になるはずです。
しかし大学だけで底辺を広げるのは難しいですから、その先のXリーグも含め全体で盛り上げていければ底辺も広がっていくと思います。
いくつかの大学や、Xリーグのチームも行っていますが、フェニックスでも小中学生向けのスクールを行っています。
子供たちは皆楽しんでグラウンドの上を走り回っていますね。小さいときから興味を持ってもらい、将来は日大でプレーしてくれると嬉しくなります。
※アイシールド21:アメリカンフットボールをテーマにした少年漫画
- 本日はありがとうございました。貴チームの今後のご発展を願っています。
(文中敬称略)
- 内田正人監督
1978年日本大学卒業。大学時代はオフェンスラインとして活躍、卒業後コーチとして日本大学の黄金期を支えた。2003年、篠竹前監督の後を受け新体制スタート。部の組織改革を行い5ヵ年計画でチームを作り上げ、今季見事に不死鳥を復活させた。日本大学本部勤務。