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2015/10/30 【2015 FIFA女子ワールドカップ】大会史上初の人工芝使用で1試合当たりの負傷件数は 過去10年間で最少

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大会史上初めて人工芝ピッチで開催された、2015 FIFA女子ワールドカップ・カナダ大会。大会前から人工芝に注目が集まり、当初いくつかの懸念が挙げられていました。しかしFIFAは技術研究グループがまとめた同大会の「技術報告書と統計」の中で、「今大会での人工芝ピッチ上での負傷件数と、過去の女子ワールドカップ大会における天然芝ピッチ上での負傷件数には著しい差は無かった」と明らかにしています。

当初、批判の矛先は主に人工芝上の安全性についてでした。その内容は、人工芝が天然芝に比べて寛容性に劣り、選手の怪我に対する不安がプレーにも影響するというものでした。しかし、データは別のことを物語りました。

232ページにわたるFIFA報告書は、大会閉幕から6週間後に発行されました。それによると、2015 FIFA女子ワールドカップにおいて各国のチームドクターは同大会の試合中に発生した自チーム選手たちの負傷件数をすべて報告することを要請されていました。この取り組みはここ何年かで一般化してきています。

負傷発生率の低さ

全体の負傷発生率は、1試合当たり2.1件でした。これは、いずれも天然芝フィールドで開催された、FIFA女子ワールドカップの2007年(2.3件)と2011年(2.3件)の大会での負傷発生率よりも低い数値でした。

また1試合当たり2.1件という負傷発生率は、過去の4つのオリンピック大会における女子サッカーの試合(すべて天然芝上で開催)で記録された各数値と同等あるいはそれよりも低い数値です。

フィールド上の気温上昇についての懸念は?

2014年の男子のブラジル大会でも実施されたように、FIFAは2015 FIFA女子ワールドカップにおいても、選手たちが熱ストレスの限界値に達した場合、必要に応じて試合中にクールダウンや水分摂取のための休憩を取ることを認めました。この処置に至った理由の一端には、人工芝がフィールド上の気温の上昇をもたらすという懸念がありました。FIFAの医学委員会は、試合中に暑さ指数(WBGT:湿球黒球温度指標)が32℃に達した場合にプレーを中断し前述の休憩を取ることを推奨しました。ブラジル大会では暑さ指数が推奨値を超えたために試合を中断したケースが一度ありましたが、一方で今大会では一度もありませんでした。

WBGT指数(暑さ指数)は、実際の気温、湿度、風速、および選手の輻射熱の影響を推定するための複合的温度指標で、熱ストレスを評価する効率的な方法です。

大会のめざましい成功

人工芝がサッカーファンを遠ざけることもなかったようです。カナダの全6つの試合会場に集まった観客数は合わせて135万人以上にも上り、188のテレビ放送区域で記録的な視聴率が打ち出されました。ワールドカップが、単一スポーツで競う女子の大会において世界最大級のものであることを物語っていました。

結論

FIFAの調査報告書は人工芝が、天然芝と同様またはそれ以上の安全性を有すると結論付けています。

参考資料URL:2015 FIFA女子ワールドカップ 技術報告書と統計(英語)

カテゴリー:サッカー・フットサル | ニュース

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